この記事ではIB証券でオプショントレードをする際の「証拠金」について解説しようと思います。
オプショントレードでは証拠金は十分に余裕を持たせることが重要です。
もう十分すぎるくらい余裕を持たせた方が継続的に収益を上げることができます。
逆に、証拠金が足りなくなって損切りをしてしまうと、
結局今まで上げてきた収益を手放すことになってしまいます。
そしてIB証券に関しては、もう一つ証拠金について注意しておかなくてはいけないことがあります。
それはIB証券でオプションの売りポジションがインザマネーの状態だと、
「権利行使される」可能性があるという事です。
このあたりの詳細を初心者にわかりやすく動画で解説していますので、
是非ご覧ください(^^)/
「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2タイプある
「権利行使」を語る上で知っておかなければいけないことがあります。
それは、オプションには「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2タイプがあるという事です。
米国のオプションは「アメリカンタイプ」を採用しておりますので、
IB証券で米株オプション取引をする場合も、この「アメリカンタイプ」が適用されます。
実際はアウトオブザマネーで権利行使する人はいないので
ポジションがインザマネーになった場合は、常に権利行使される可能性がある。
米国のオプション市場では、このアメリカンタイプが採用されている
日経225オプションは、このヨーロピアンタイプを採用しており、
SQ前に権利行使することはできないので、「権利行使」を意識することはほとんどない。
アメリカンタイプでは、SQまでまだ日数があっても、たまに権利行使されることがあるのです。
実際、僕は1度だけSQ前に権利行使されたことがあります(笑)
ちなみに、オプションの買いポジションを持っていてそれがインザマネーになっている場合は、
権利行使することができます。
実際に権利行使されるとどうなるのか?
売りポジションを持っていて権利行使されると、オプションのポジションは「株」に変わります。
これがどういうことなのか?
実際に例を出して説明しようと思います。
例えば、以下のポジションを持っていたとします。
- アップル(AAPL) 7月限プット売り 権利行使価格200ドル
上記のポジションは、
「アップル株を200ドルで売る権利」を相手(例えばAさん)に売った事になります。
このポジションを持った状態でアップル株が150ドルまで値下がりした場合、
上記ポジションは、インザマネーになります。
そしてアップル株が150ドルまで値下がりしたので、Aさんはあなたに200ドルで売る権利を行使できるのです。
実際に行使することで、Aさんはアップル株が150ドルまで値下がりしたにもかかわらず、
200ドルの売りポジションを持つことができるのです!
つまり、いきなり50ドル分の含み益を持ったポジションを持てるのです。
逆に権利行使されたあなたはどうでしょうか?
あなたはAさんの200ドルの売り注文を引き受けなくてはいけません。
(200ドルで売る権利を売ったわけですから。)
つまり、Aさんの200ドルの売り注文を受けて
200ドルの買いポジションを持たなくてはいけないのです。
実際の株価は150ドルまで値下がりしているので、いきなり50ドルの含み損です。
権利行使してくる相手(Aさん)を意識することはありません。
権利行使されると「証拠金不足」が発生する可能性も!
そしてさらに問題なのが、権利行使されて
オプションから株に変わると、必要な証拠金が上昇します
つまり、ギリギリの証拠金でやっていると
権利行使されると証拠金が足りなくなる可能性があるのです。
証拠金が足りなくなると、IB証券の場合は、
証拠金の不足が無くなるまで自動的に保有ポジションが売却されてしまいます。
このような事態にならないように、証拠金には十分な余裕を持たせておく必要がありますし、
もし余裕がない状態で、インザマネーになってしまった場合は、
損切りで売却してしまうのも手です。
ただその時は、株価が反転して利益になるチャンスは失う事になりますので、
それが嫌な場合は、やはり証拠金に余裕を持たせる必要があります。
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