ネイキッドプット売りの最大損失は無限大ではなかった!とは言え、、、

ネイキッドプット売りの最大損失は無限大ではない
個別株オプション(IB証券)

今日の日経平均は凄い勢いで上げましたね!
寄り付き後に急上昇しましたし、
正午過ぎにもさらにもう一段上昇しました。
正午過ぎの上昇は、売り方のストップロスを
巻きこんだような急上昇となりました。
今日のSQで、7月限のネイキッドのプット売りは、
全て利益となりました。
今日の記事では、このネイキッドのプット売りに関して
少し掘り下げてみようと思います。

オプション取引のネイキッド売りは、
「損失無限大」と言われています。
でも、プット売りに関しては、
厳密にいうと「損失無限大ではない」
というのはご存知でしょうか?

実は、プット売りの最大損失は、
「日経平均がゼロ円になった時」です。
当然のことながら株価にマイナスはありませんので、
ゼロ円の時に損失MAXとなります。

では、具体的に僕の持っていたポジションで
ネイキッドのプット売りの最大損失を出してみようと思います。

今回のSQで利益になったポジション(の一部)は、
7P19000@20円
です。
このポジションが、仮に0円となった時の損失を計算してみましょう。

プット売りの最大損失=(19000円-20円)×1000=1898万円

という事で、僕の持っていたプット売りの最大損失は、
1898万円です。
損失無限大とは言えませんが、事実上の無限大です(笑)
もし、10枚売っていたとすると、
2億円近い損失となります。
これはとても個人では払えない金額となってしまいます。

日経が0円になる時というのは、日本が崩壊している時だと思いますので、
あまり現実的ではありません。
ただ、半分の1万円になることは、
可能性は非常に低いものの考えられます。
この時の損失額は、
(19000円-10000円-20円)×1000=898万円
です。
まぁ、これでも十分な損失額ですね^^;

ここで、僕が何を言いたいのかといいますと、
日経平均のオプションは、
ネイキッド売りの損失額があまりにも大きすぎるという事です。

この理由の一つとして、最低取引単位が1000倍だという事です。
もしこれが100倍だったとしたら、
上記の損失額が単純に10分の1になります。
日経平均が仮に0円になったとしても、最大損失は189万円ですし、
半分の1万円になったとした場合でも90万円程度です。
これでも十分に痛い金額ですが、
破産するまでにはいかないと思います。

これは僕がずっと思っていたことなのですが、
1000倍というのは取引単位が大きすぎて、
特に初心者にとってはあまり優しくないルールとなっています。

オプション売り戦略は、利益になる時はかなり地味なので、
取引枚数を増やしたくなりますが、
損失になる時は、急激に増えますので、
1000倍の取引単位が完全に悪い方に影響してしまいます。

ちなみに、最近僕はアメリカの市場でオプション取引をしているのですが、
アメリカの個別株オプションの場合は、最低取引単位が100倍です。

なので、プット売りに関しても、
小さいポジションで色んな銘柄に仕掛ける事ができます。
実際僕は、今現在7銘柄に分散してオプションを仕掛けています。

日本の市場だと、日経平均に一極集中でリスクが高いですが、
アメリカ市場の場合、色んな銘柄に分散して資金を投下できますので、
「全体でプラスになればいい」という考えで気楽に過ごせます^^
つまり、ポジション一つ一つの損益は大して気にならなくなるのです。

このアメリカ市場のオプション取引に関しては、
またの機会に詳しく記事にしたいと思います。

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