プット価格があり得ない大暴騰!恐怖が支配したオプション市場

プットが大暴騰 マインド

この記事では、2月28日深夜に起こった
オプション市場のパニックについて書いていこうと思います。
以下の動画では、オプション価格のチャートを使って解説していますので、
より視覚的に異常さが分かると思います!

2月28日の深夜のオプション市場では、プットの価格が異常に暴騰し、
プットをネイキッド売りしていた投資家が、大量に退場してしまいました。
例えば3P17000を例に出すと、22時のオプション価格は60円程度でしたが、
それから7時間後の翌朝5時には、7.5倍の450円まで急上昇しました!

このような現象が、3P17000円だけではなく、そのほかの権利行使価格全てにおいて起こりましたので、
プットをネイキッド売りしていた場合は、ひとたまりもありません。
仮に10枚売っていたとしても、わずか数時間で500万円近い損失を出してしまうのです。

当然証拠金がそれ以下の場合は、追証が払えなくなり退場となってしまいます。

この現象は日経225はそれほど大暴落していないにも関わらず、起こってしまいました。
深夜でオプションの板が非常に薄い事も災いしてしまいました。
さらに、週末という事もありプットを売っていた人が、
週末のリスクを嫌って損切りの買い注文が出やすい事も、さらに事態を悪化させてしまったようです。

板が薄い時に、買いの成り行き注文が多く出されると、一気に価格が吊り上がります。
価格が吊り上がることで、さらにプット売りしていた人が追い込まれます。
そうすると、さらに多くの損切の買い注文が殺到する事になります。

このような原理で、損切りの買い注文がさらに買い注文を呼び込み、
板の薄さもあってとんでもない高値でプットが取引されていたものと考えられます。

通常であれば、考えられないような高値で売買されるのは、
やはり人間の「恐怖」が影響しています。

今自分のプット売りのポジションが、数百万円の含み損を抱えていた時に、
目の前のPCに表示されたオプション価格が、どんどん跳ね上がっているさまを
目の当たりにした時にどんな感情が湧いてくるでしょうか?

ほんのわずかの間に、500万円の含み損が600万円、700万円とドンドン増えている様子をリアルタイムで見ていると、
このまま含み損が1000万円、2000万円と際限なく増えていきそうで、急いで成り行き注文を出したくなりませんか?
僕だったらなります(笑)

このように相場参加者の多くが恐怖を感じて、損切りの成り行き注文を出すと、
一気に価格は吊り上がってしまいます。
それがまた、プット売りポジションを持っている人を苦しめてしまいます。

でも、冷静に考えるとこのような異常値というのは、長くは続きません。
先ほど例に出した、3P17000のオプション価格も今は15円です(3月6日現在)
つまり、60円→450円→15円という変化をしており、
結果論ですが、耐えていれば利益になってたポジションでもあります。

このようにパニック相場で損切りさせられると、結局は大損してしまうという事です。
できる事ならばこのようなパニック相場で、損切りする側ではなく、
エントリーする側になりたいものです。
ここでいうと、450円でプットを売る側に回るという事です。

【期間限定】3本の動画+αで学ぶ初心者向けオプション講座!

無料オプトレ講座