相場における人間の異常行動を、震災時と重ね合わせて考えてみた

パニック時における人間の異常行動
オプション取引の優位性

昨夜のアメリカ株が大きく下落した影響で、
日経平均も下げました。
ボラも少し上がりましたが、
まだまだ出動するレベルではないですね。
という事で、今日は静観していました。
コール売り、プット売り、
少ない枚数ですが両方保有しています。
ただ、プット売りはスプレッドを組んでいます。
今日の記事では、
人間がパニック時に取る異常行動について書きたいと思います。

相場におけるパニックとは、暴落時だと思いますが、
日常生活におけるパニックのひとつとして、
震災など災害時が挙げられます。

災害時の異常行動として「買占め」があるのではないでしょうか。
僕も、スーパーで買い物かごいっぱいに乾電池を買っている人を
見かけましたが、
冷静な今となっては、ほとんどの電池が
捨てることになったんだろうなーと思ってしまいます。

この「買占め」行動は、相場においても良く見られます。
株価暴落時に買いが殺到するものといえば、「プット」です。
暴落に慌てた人たちが、損失を限定するために
プットに買いが殺到します。
この時、価格なんて見ちゃいません。
成行でバンバン食らいついてきます。
この買いが殺到する状況というのは、
人々が冷静ではないですから、
ありえないくらい遠い権利行使価格に、
ありえない値段がついたりします。

この原理は、震災時の買い占め行動と同じで、
どんなに高くても買いたい!という心理が働きます。
東日本大震災において、首都圏においては1週間もすれば
物資不足は解消し買占め行動はムダに終わっています。

オプションにおいても同じで、
慌てて購入したプットは、
たいていヘッジの役目を果たさずに権利行使日を迎えます(笑)

このように慌てて行動することが無いように
災害時に備えて防災用品をあらかじめ買っておくことを学びました。

相場においても同じで、
暴落時において、高値でプットを買い戻す必要が無いように、
あらかじめプットを買っておくことが重要です(スプレッドポジション)

で、ここからが最も重要なことで、
買いが殺到して値段が吊り上がったプットを売るという事が
オプションで最も勝ちやすい戦略といえます。
震災時の買い占め同様、相場におけるプットの買い占めも
冷静な判断のもと行われているわけではありません。
この異常時に、相場にひずみが生じた時こそ
チャンスとも言えます。
というのも、ひずみが生じた場合は必ず元に戻ろうとする力が働くからです。

このように、オプションで稼ぎやすい相場というのは、
相場参加者が恐怖を感じて慌てている時です。
なので恐怖で損切りしたりしていると、
相場で結果を残すことはかなり厳しいと言わざるを得ません。
恐怖で高値で損切りしたという事は、
反対側では高値で新規で売る事ができて喜んでいる人がいるからです。

暴落時に冷静な判断ができるようになるには、
災害時に備えてあらかじめ防災用品を買っておくといった、
想定外を想定して行動している人となります。

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