この記事では、クリスマス、年末年始の相場について
僕なりの考えを書いていきたいと思います。
一見、ポジションが動かないこの期間は、
オプション売りにとって有利に働くかと思いますが、
実際には、ポジションを持つのは非常にリスキーだと感じました。
検証方法として、僕がクリスマス前に閉じたポジション
- 1C24125 売 @16円→5円(利確) 12/14~12/23
- 1C24500 売 @16円→5円(利確) 12/18~12/22
この二つについて、
仮に年始までポジションを持っていたらどうなっていたかを検証しました。
その結果、以下の二つの結論が得られました。
[check_list image=”check1-b”]
- タイムディケイの恩恵がほとんど受けられない
- 年明けの急変動に、含み益から大きな含み損に変わってしまった
一つ目のタイムディケイですが、
クリスマスや年末はほとんど相場が動かないので、
タイムディケイによるオプション価格の下落が期待できそうですが、
実際のところほとんど価格の下落はおきませんでした。
その様子を1C24125 のオプション価格のチャートで見てい見たいと思います。
![](https://option-dealing.com/wp/wp-content/uploads/2018/01/f840655de6f7c6d7e56d1b87db23401d-1-1024x460.jpg)
図中のオレンジで示した部分は、クリスマス前後のオプション価格です。
年始の急騰でグラフが見にくいですが、
6円前後でほとんど変化がありません。
この時の日経先物はほとんど変化していません。
つまり、日経が動かず時間だけが経過しているのに、
全くオプション価格が下がらなかったという事です。
ちなみに、水色の部分でオプション価格が下落しているのは、
先物の下落によるもので、タイムディケイによる下落ではありません。
これは、「クリスマス前後のタイムディケイによるオプション価格の下落」を
事前に織り込んでしまっていると考えられます。
この事実から、タイムディケイによるオプション価格の下落を見込んで、
クリスマスや年末年始にポジションを持っていたとしても、
リスクだけ取って利益はほとんど得られないという事になります。
実際、クリスマス、年末にほとんど動かず相場のエネルギーが貯まりに貯まって、
年始の暴騰という形で表れてしまいました。
チャートにもありますように、一時的に75円まで上がっています。
クリスマス前に5円で利確していたから良かったものの、
もしポジションを持ち越していたらかなり慌てていたと思います(笑)
今回学んだことは、オプション売りを主体としている人は、
クリスマス前にポジションをクローズしておいた方が良いという事です。
タイムディケイによる恩恵にあずかれないどころか、
年明け早々の急変動に巻き込まれるリスクがあるからです。
トレーダーとしては、リスクに見合ったリターンが見込めるところに
投資するのがいいのかなと思います。
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