今日の記事では、
「ついついトレードルールを破ってしまう人間の心理」
について書いていきたいと思います。
これは多くの人は経験していると思うのですが、
初めのうちは決意も新たに、
堅い決心でトレードルールを守ることに意識がいっていますが、
ふっと何かの拍子にルールを破ってしまい、
大きく負けてしまう。
つまり、普段はルールを守れるのに
追い込まれた時にルールを破ってしまい負けてしまうのです。
かつての僕は、とにかく損切が下手でした(笑)
損切りができずにズルズルとポジションを引っ張ったり、
ナンピンしたりしてさらに状況が悪化し、
「もうだめだー」と耐えきれなくなって恐怖で損切りしてました。
もう典型的なダメトレードを繰り返してました。
「損切りを必ず実行する」と大きく紙に書きだして
目に見えるところに貼ったり、
損切りできなかった場面を抽出して、
なぜ損切りできなかったのか分析したりしましたが、
それでも損切りがうまくなりませんでした。
最初のうちは、損切りできるんですよ。
でも、
ポジションを増やしたり、
相場が大きく動いたり、
今月もうちょっとでプラスに持ち込める
といったように自分の感情が動いた時に、
必ずといっていいほど損切りできなくなりました。
これは何を意味しているのかというと、
「自分を信じ切れていない」ということです。
平常時は「損切りを絶対に実行する」と
いった表面上取り繕った決意でも大丈夫なんです。
でも、人は追い込まれた時に本性を発揮するもので、
そんな時に「強い決意」なんて簡単に吹き飛ばされてしまいます。
どんなに強い決意でも、
追い込まれた時ほど人間の本能が優位になりますから
簡単にルールを破ってしまうのです。
では、どうすればルールを守れるようになるのかというと、
簡単に変わる魔法の方法はありません^^;
簡単に本能が書き変われば
トレードで簡単にお金を稼げるようになるんですが、
そんなに上手くはいきません。
で、僕が損切りができるようになったのは、
ひたすら損切りの練習をしたからです。
とにかく利益を度外視して、何か月もひたすら損切りの練習をして
体に覚えこませました。
最初のうちは、エントリーして逆行したら、数秒後に損切りしていました。
エントリー→損切り、エントリー→損切り、
ひたすらこれの繰り返しです。
結局、この損切りの反復練習が、
自分を信じる大きなきっかけとなったと思いますし
心理的に追い込まれても練習通りに損切りができるようになりました。
本当に地味ですが、スポーツと同じで自分のダメな部分は、
基礎練習で反復して体に覚えこませるしかないと思います。
基礎練習は地味だし、面白くないので、
誰もが試合に出たいと思いますが、
ここをクリアしないと
いくらトレードをしても同じ間違いの繰り返しとなってしまいます。
ただ、オプションって手数料高いですし、
1000枚単位なので反復練習には非常に不向きだと思っています。
FXの場合ポジションを落とすと、コストは数円程度しかかかりませんので、
繰り返しの練習にはもってこいです
ということで、オプショントレードはいきなり始めるよりは、
他のトレードで基礎練習を積んで、
自分の悪い癖を直してから挑戦すると、
これほど簡単なトレードは無いのかなと思います。
最近のコメント