相場における「上昇トレンド」と「下降トレンド」
の違いは何だと思いますか?
唐突な質問ですが、
これ相場の性質を知る上で非常に重要な事なんです。
ちなみに「上がる」か「下がる」かの違いではないです。
もちろん、上がる、下がるの違いもあるんですが、
もっと決定的な違いがあります。
それでは答えを書きます。
「上昇トレンド」と「下降トレンド」の大きな違いは、
その「スピード」にあります。
既に気付いている方もいるかと思いますが、
基本的に上昇トレンドはゆっくりと上昇し、
下降トレンドは素早く下落します。
今現在の日経225のチャートで見てみると
分かりやすいかと思います。
![](https://option-dealing.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/7fdc11f71ddd3483110cca7c76dae789-1024x488.jpg)
このように上昇よりも下落のスピードが速い傾向にあります。
では、なぜこのような事が起こるのかと言いますと、
相場は、人間の心理を色濃く反映しているからです。
下落トレンドにおいては、特に顕著に現れます。
やはり損失に対する恐怖がありますので、
相場が下落すると我先にと投げ売りが始まります。
その投げ売りがさらに下落を引き起こし、
その下落が更なる投げ売りを誘発します。
下落相場においては、「恐怖」が支配していますので、
とにかくスピードが速いです!
誰もが自分だけは損失を最小限にとどめたいと思っていますので、
とにかく急いで投げ売ります。
そこに冷静な判断などありませんから、急激な動きとなるわけです。
一方で、上昇トレンドにおいては、
人間の「欲望」が強く反映されています。
上昇相場を見ると、
「自分も乗り遅れたくない」という気持ちが働き、
買いが買いを呼ぶ現象が起こり、上昇相場が継続する事があります。
ただし、下落相場のようなパニック的な動きにはあまりなりません。
それは、下落相場と比べて幾分冷静な気持ちもあるからです。
人間にはいろんな性格の人がいて、
新しいものにすぐ飛びつくような人もいれば、
他の人の反応を見て良さそうだったら購入するみたいな
慎重な人もいます。
なので、相場においても
少し上昇したら買う人もいれば、
しっかりと上昇を確認してから買う人もいるなど、
まちまちなので、徐々に上がっていく傾向が強いです。
このように、相場の動き一つとっても、
人間の心理が色濃く反映されています。
で、この相場の動きを形成しているのが、
負けトレーダーとなります。
相場においては、「稼ぎたいという欲望」や、
「損をしたくないという恐怖」が強ければ強いほど、
相場では勝てないようにできています。
それは、相場における1割の勝者が、
9割の負けトレーダーの心理を良く把握しており、
利用しているからです。
「大衆は常に間違える」
という言葉がありますが、それは相場においても同じです。
大衆と同じように、
「欲望」や「恐怖」のままにトレードしていては、
ただ単に勝者に資金を提供してしまうだけなので、
自分としては、そういった感情をできるだけ出さずに、
淡々とトレードするように心がけています。
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