今週の急落は過去と比べて全然大したことない?

株価暴落
統計データを利用しよう

今日の13時に対中貿易制裁が発動されましたが、
何故か株価は爆上げしましたね。
僕の素人予想では、下げるかなーと思っていたのですが、
見事に外れました(笑)
ただ、下落を予想してポジションを持っていたわけではないので、
金銭的にはノーダメージです。
で、上昇を確認してからコールを売ってみました(8月限、クレジットスプレッド)。
今週前半の下落で、ボラが一時23%まで上がりましたが、
今日の時点で18%まで下がりましたので、
プット売りもかなりの含み益になりました。
ただ、今回の下落でつけた23%というインプライドボラティリティは、
過去の水準と比べてそれほど高い数値ではないので、
やはりポジションを大きく持つことは危なかったと思います。

以下の表は、2010年~2018年、2017年~2018年の
それぞれの期間におけるボラティリティの水準を示したものです。

例えば、今週急落時のボラは最大23%まで上昇しました。
この水準が、過去のボラと比べて上位何%に位置しているのかを示しています。
表中の「今週の急落の水準」と書いているところです。

表からは、今回の23%という数値は、
過去2010年~2018年では上位50%ということなので、
半分は今回以上のボラの日があったという事です。

2017年~2018年に限定しても、上位25%なので、
4分の1の期間で今回以上のボラの日があったという事です。

なので、23%というボラは全然異常値でも何でもないという事です。
ちょっと高いくらいかなという程度かと思います。

こんな水準では、全力でプット売りすることがいかに危険か
お分かりかと思います。

一方で、今年2月に起こった暴落(表中の「今年2月の暴落水準」)では、
日経のボラが38%まで上がりました。
この水準は、どの程度かといいますと、
2010年~2018年の期間でも、上位4%と
かなりの高水準だったという事が分かります。

上位4%くらいだったら、割と大きなポジションを
持っても良いのかなという印象です。

ただ、東日本大震災では70近くまで上昇したので、
少なくてもこの水準までは耐えられるようにポジション量を
考えないといけないと思います。

それまでどんなに利益を上げていても、
人生で1回起こるかどうかという大暴落に巻き込まれて、
資産を失ってしまっては、全く意味がありませんから。

今回の記事では、現在のボラ水準がどの程度なのか、
過去の日経ボラの水準と比較して判断する方法を示しました。

今後、ボラの急上昇が起こった時、
この表の水準を見て今どの水準に居るのか
冷静な判断をする助けになればいいかなと思います。

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