日経のボラが再び歴史的な低水準に!売り戦略は厳しくなってきました

日経平均VIが低水準
日々の取引

GW中はほとんど相場を見る事ができませんでした。
で、今日相場を久しぶりにみて気付いたことがあります。
それは、日経平均のボラがさらに低下していたという事です。
今日のボラが15くらいでしたので、
昨年の水準まで低下したことになります。
2月に40を付けたボラが徐々に低下し、
歴史的な低水準であった
去年のレベルまで下がったことになります。

ここまで下げてくると、
オプション売り作戦はかなり厳しくなってきます。
例えば6月限で20円の値が付いている権利行使価格を調べてみると、
コールで23875円、プットで19875円となっています。
現在の日経平均との価格差は、
コールで約1400円、プットで約2500円となっています。

6月限のSQは6月8日なので、まだ24営業日もあります。
24営業日もあってこの価格差はかなり厳しいです。

コールの価格差1400円で、24営業日以内にINする確率は、
25%もあります。
ネイキッドの売りでこの状況ですから、
スプレッドを組むとなると、
もっと近いところを売らなくてはいけないので、
更にINする可能性高まります。

という事で、この低ボラでやれることといえば、
ポジション量を下げることですね。
証拠金を目いっぱい使ってポジションを持つことは
避けた方がいいと思います。
特にネイキッドはかなり危険だと思います。
ボラが急上昇した時に、全てを失ってしまいますから
慎重に行った方がいいと思います。

で、この低ボラで僕が一番危険だと思っているのが、
ほとんどの場合は稼げるという事です。
ボラが急上昇する事態って、ほとんど起こらないんですよね。
なので、ボラの急上昇なんて気にしなくて、
ただネイキッドで売っていれば、95%くらいは勝てると思います。
運が良ければ1年間負け無しって事もあり得ます。
ただ、これが一番危険な事だと思っています。
なぜなら、間違った成功体験が脳に刻み込まれるからです。

「オプション売りは横ばい相場が最も稼げる」
という間違った戦略を取ってしまいます。

ボラの急上昇は、忘れた頃にやってきますので、
正しくは、
「オプション売りは横ばい相場が最も稼げる。
ただしその後のボラの急上昇で全てを失う」
だと思います。

ボラが低い時にポジションを減らすというのは、
結果的にほとんどの場合、チャンスを逃すことになります。
ただそこで、「もっとポジションを取っていれば稼げたのに!」
と思ってしまうと相場の思うつぼです(笑)
小さなチャンスを逃すことにはなるが、
結果としてその後やってくる大波に飲まれずに、
大損害を免れているという認識が必要となってきます。
そして、大損害を免れるどころか、
相場がパニックになっているのを逆手にとって、
今までチャンスを逃してきた分を一気に取り返す事も可能となるのです。
いえ、むしろ逃してきたチャンスの何倍も稼げることになると思います。
なので、やはりオプション売り戦略は、
じっと待ち続けることが大事だと思うのです。

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