遠くの権利行使価格をとりあえず売っておけば稼げるのか?

簡単に稼げる方法はあるか? 取引ルール

オプショントレードにおける「売り戦略」は
非常に勝率が高く初心者にとっても稼ぎやすい手法に感じられます。
遠くの権利行使価格を売っておけば、ほぼほぼ高確率でお金が入ってきます。
例えば、現時点では2月限の権利行使価格21750円のプレミアムは20円です。
これをとりあえず10枚売っておけば
2月14日までに21750円を下回らなければ、
20万円のお金を手に入れる事ができるでしょう。

現時点で日経225の価格は23900円ですので、
過去の統計では、21750円を下回る確率はわずか4%です。

どうでしょう?
21750円のプットを10枚売っておけば、
何もせずに20万円が手に入るなんておいしいと思いませんか?

でも、世の中そんなに甘くはありません。
確かに暴落が起こらなければ、
何も考えずにプットを売っておけば継続的に現金が手に入るでしょう。
でも、暴落が起こった時に必ず今まで得た利益を吹っ飛ばすことになります。

利益を飛ばすくらいならまだいいでしょう。
元金も飛ばしてしまい退場になってしまう可能性も高いです。

安易にオプションを売る戦略というのは、
必ず得た利益を清算する事態が起こります。

あと、オプションの売りは非常に勝率が高いので、
リスクに対して鈍感になってしまう事があります。
最初は1枚だけ売っていたのが、
全然負けずに勝率100%の状態が続くと、
人間は欲が出てくるんですね。
いつの間にか2枚、3枚、4枚と増えていき
過大なリスクを取ってしまう事になります。

特に今の相場環境だと、
オプション価格の変動が穏やかなので、ついついポジション量を増やしてしまいます。
ただ、いつまでもこの穏やかな相場環境が続くわけもなく、
暴落は必ずやってきます。

今のようなボラが低い時に、たくさんのプット売りポジションを持っていると、
暴落が来た時にプレミアムがとんでもない急上昇を起こします。
暴落の度に毎回退場者が大量に出ます。

退場者は大抵リスクを軽視して、プット売りのポジションをたくさん持っていた人たちです。
オプションは「いくら稼げるか」を基準に考えるのではなく、
「暴落が起こった時に耐えられるかどうか?」で考えるべきです。

でも、どれくらいの暴落がいつ起こるかは全く分かりませんので、
ポジション量は少なく、外側にヘッジの買いを入れるのが安全かと思います。

ちなみに、僕はやっているアメリカ個別株オプションは、
ネイキッド売りはやりません。
レバレッジが日経225の10分の1であるにもかかわらず、
さらに暴落に備えてクレジットスプレッドを組んでいますので、
少なくとも退場することは無いポジションを取っています。

これでも爆益はありませんが、コツコツと利益が積みあがるので、
精神衛生上はとても良いですよ(^^)/

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