高い勝率にダマされるな。オプション売りの大きな落とし穴

オプション売り作戦の落とし穴
オプション取引の優位性

最近の相場は、下げそうで下げない展開が続いていますね。
上昇を希望している人にとっては、
上げそうで上げない相場でしょうか(笑)
とにかく動きがドンドン鈍くなっていって、
ボラも今年1月頃の低水準となってきました。
オプションを始めた頃の僕でしたら、
「絶好の稼ぎ時」ということで、
ネイキッドの売りを
コールもプットも仕掛けていたと思いますが、
最近はちょっと怖くてできませんね。

何も考えずに遠くのオプションを売る作戦は、
確かに勝率が高く、一見理にかなっているように感じられますが、
長く続ければ続けるほど、
暴落や暴騰に巻き込まれ、一瞬で稼ぎを失う確率が増します。

例えば、現在の日経平均が22200円で、
権利行使価格が19125円のプットに5円の値がついています。
SQまで12営業日で3000円以上離れているので、
19125円のプットを10枚売ってSQに持ち込めば、
ほぼほぼ5万円をゲットできるでしょう。
この方法で、1年間、負けなしで勝率100%も実現可能です。

じゃあこの作戦をずっとやり続けて、
資産を増やせるのかというと、
どっかで暴落に巻き込まれて、
コツコツためた利益を吹き飛ばすことになります。
5万円を得るために、100万円を失うなんてこともあります。

世の中うまくできていて、
こういった方法を続けていくと、
どこかで稼ぎがゼロに収束します。

コイントスで
表が出たら1万円、裏が出たらマイナス1万円
のゲームをずっと続ると、
勝ち負けが半々になっていき、
利益も0に収束していきます。

オプションにも同じことが言えまして、
何も考えずにオプションを売り続けると、
確率上、収益はゼロに収束します。
ただ、人間の性(さが)として、
利食いは少なく確定し、損切りは大きめになってしまうので、
トータルで必ず負けます。

結局、「ありえないほど遠くのオプションを売れば勝てる」
という理論がなり立てば、
極端な話、オプション売りでみんな大金持ちになってしまうわけです(笑)

でもそんな人はいない訳で、みんなどこで負けているのかというと、
相場が大きく動いた時にやられているのです。

ではなぜ僕がオプションをやっているのかというと、
「勝ちやすいポイント」というのが必ず現れるからです。
コイントスだと誰がいつやっても確率は2分の1ですが、
オプションの場合は、IVが跳ね上がって
相場参加者が慌てた時に、勝つ確率も跳ね上がるのです。

極端な話、オプションはこういった勝ちやすいポイントだけで勝負できます。
コイントスや単純なオプション売りでは、利益が0に収束していきますが、
勝ちやすいポイントを選んでいるため、
利益は必ずプラスになっていきます。

後は、勝ちやすい場面が出現するまで待てるかどうかです。
実はこれが一番難しいんですが(笑)
特に、オプション売りは誰がやってもたいていの場合勝ててしまうんですよ。一時的に。
この一時的な勝ちで味をしめてしまうと、
待つことがだんだんできなくなってしまいます。
IVが跳ね上がる場面ってなかなか来ませんからね。

という事で、IVがだんだんと下がっている今、
僕はオプション売りはスプレッドを組んで、控えめに行こうと思っています。
もちろんIVが跳ね上がったら、ネイキッド売りで利益を最大化します^^

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