トレードにおいては、人間の「本能」が邪魔となってしまいます。
つまりは本能のままに行動すると相場では負けるようになっているので、
9割以上の人が勝てない原因となっています。
トレードで勝つための手段として、知識やノウハウは重要視されていますが、
やはりこの本能の部分を克服しない限りは、
なかなか向上は難しいのではと考えています。
例えば、恐怖を感じた時、人間は回避行動をとりますが、
これも本能によるものです。
原始の頃は、猛獣や自然など危険がいっぱいでしたから、
危険を回避する本能がなければ命がいくつあっても足りません。
現代においても、大地震や火災など危険を回避しなくてはいけない場面はありますので、
この本能は命を守るためにおいては非常に重要です。
でも、トレードにおいてはこの本能は損失を生む方向に作用してしまいます。
一番顕著なのが、暴落が起こった時です。
暴落が起こった時は人間は恐怖を感じてポジションを投げ売りしてしまいます。
恐怖で投げ売りすると相場がさらに下がりますので、
さらなる投げ売りを呼び起こします。
つまりは、投げが投げを呼び相場が暴落します。
でも、大抵の場合は投げたところが底でそこから相場は上昇していきます。
暴落が起こった時は、市場の雰囲気も暗転し、売り一色になりますので、
どうしても気持ち的にも売りたい気持ちになってしまいます。
でも、相場においては恐怖を感じた時に、回避行動をとるのではなく
攻めていく人がお金を手にできると思っています。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざがあるように、
相場においても恐怖を克服した先に利益という果実を手にすることができます。
結局個人投資家の9割以上が勝てない原因としては、
知識や才能というのは全く関係がなく、
この本能のままに行動しているからだと思うわけです。
結局、年に1回あるかないかの暴落局面で全てを失って退場してしまうのです。
でも、本能のままに行動しないというのは、
口では簡単に言えますが、実際に行動するのは至難の業です。
実際暴落が起こったら恐怖を感じてしまいます。
でも、恐怖を感じなくする簡単な方法があります。
それは、ポジション量を極限まで小さくすることです。
人間はどうしても稼ぐ事に意識が行ってしまい、
必要以上にポジション量を多くしてしまいます。
ポジション量を少なくすると、儲けの量も少なくなりますから、
物足りないという人も多いでしょう。
でも、特にオプションはそうですが、
稼ぐ事を前提にポジション量を決めてしまうと、
その後訪れる暴落局面でほぼ確実に資金を失ってしまいます。
ポジション量が多いからその後来る暴落で、
慌ててしまい恐怖を感じてポジションを投げてしまうのです。
ポジション量が少なければ、そこで耐えることもできますし、
仮に損切りをしたとしても再起不能になることは無く、
暴落局面でインプライドボラティリティが急上昇した場面で、
ポジションを取りなおし、負け分を取り返すこともできます。
でもポジション量が多かったばかりに資金を失っては、
取り返すこともできません。
さて、長々と書いてしまいましたが、まとめると、
相場というのは本能のまま行動すると負けるという事です。
そして、本能が発動しないようにするために、
最も簡単な方法は、ポジション量を小さくすることです。
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