オプション売りにとって恐怖の急変動はどの時間帯に起こりやすい?

日経225の暴騰暴落
統計データを利用しよう

オプションの売り方にとって一番恐ろしいのは、
相場の急変動だと思います。
僕はオプションを始めて2か月足らずですが、
相場の急変で何度もオプション価格が跳ね上がるのを体験しました(汗)

そこで、統計的にどの時間帯で
日経225の急変動が起こりやすいのかを調査しました。

調査に用いた期間は、2016年7月19日から2017年12月12日です。
(昨日の記事で紹介した、「日経225の最適な取引時間帯」で用いたデータと同じです)
この期間で1日を15分単位に区切り、15分間で100円以上の急変動が起こった回数
最大の変動幅を算出しました。
それでは、さっそく結果を以下に紹介します。

 

 

横軸は時刻となっており、15分単位で区切ってあります。
(16:30~翌日5:30 と 8:45~15:15)
縦軸は、左側の単位は”回数”となっており
1か月に何回100円以上の変動があったかを示しています。
縦軸の右側の単位は”円”となっており、期間中の最大変動幅を示しています。

青い棒グラフは、15分単位で算出した100円以上の変動幅の回数(1か月あたり)を示しています。
つまり、9:00~9:15における100円以上の変動は月に1回程度の割合で起こるという事です。
赤い折れ線グラフは、15分単位での最大の変動幅を示しています。
つまり、12:15~12:30における最大の変動幅は約700円もあったという事です。
ちなみにこの15分で700円の変動は、
日銀の政策変更(マイナス金利を維持しETF買いを表明)によるものです。

このグラフを大きな視点で眺めると、
大きな変動というのは日本株の取引時間(9:00~15:00)に起こりやすいという事です。
特に寄り付き後は突出して多くなっています。
僕だけかもしれませんが、夜中の急変動を警戒していたので
ナイトセッションの急変動は、思ったより少ないなという印象です。

そして、最大の急変動もザラバに起こりやすいといえます。
特に午後に大きな変動を記録しています。
これは、日銀の政策変更によるものです。
つまり、100円以上の変動回数は午前中に多い傾向ですが、
変動幅の大きさは午後の方が断然大きいという事です。

このグラフは期間が1年半くらいしかありませんが、
10年分のデータで検証してみた結果もほぼ同様の結果を示しています。
日銀の政策変更による急変動が最も大きくなっています。
(この記事の図では、ナイトセッションの取引時間を統一するために
2016年7月19日からのデータを用いています)

一方、ナイトセッションは100円以上の変動回数および変動幅も小さくなっています。
特に20:00前後においては、極端に小さくなっています。
真夜中の3時ころよりも、変動回数、変動幅ともに小さい結果となっています。
つまり、急変動のリスクは20:00前後が一番小さくなっているという事です。
前日に紹介した、日経225の最適な取引時間帯においてご説明したとおり、
やはりナイトセッションはそんなに気持ちを入れて注視する必要はないかなと思います。
(急変のリスクはゼロではないので、ある程度の注意は必要ですが)

それだったら、そのエネルギーを日中の取引時間に注いだ方が
よっぽど良い取引ができるのではないでしょうか。

それでは、日経225の急変動についてまとめます。
[illust_bubble subhead=”日経225急変動の特徴” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”point-m2-l”][check_list image=”check1-b”]

  • 相場の急変動の回数および最大変動幅は、9:00~15:00が多い
  • 急変動の回数は、寄り付き直後が時に多い
  • 最大変動幅は日銀の政策が発表される午後に大きくなる
  • ナイトセッションにおける相場の急変動リスクは小さい(特に20:00頃)
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