スプレッドポジションは損益比率が悪くても全く問題が無かった

スプレッドポジションは問題なし
統計データを利用しよう

今日の日経平均は、前場は一瞬急落を期待させる動きでしたが、
後場は急速に盛り返し13:00くらいからは、
眠くなるような相場展開でした(笑)

プットポジションを持っていたので、
前場の下落は一瞬まずいかなと思いましたが、
スプレッドポジション(ブル・プット・スプレッド)だったので、
大きな含み損にはなりませんでした。

今日の記事では、このスプレッドポジションについて
掘り下げて書いていきたいと思います。

僕が持っているブル・プット・スプレッドは以下の通りです。

  • 4P19500 売 @65円
  • 4P19125 買 @45円

この合成ポジションは、
最大利益は20,000円
最大損失は355,000円
となります。

この数字を見た時に、損益比率が大体2:36となっており、
非常に悪い印象を持った方も多いと思います。
利益が2で損失が36もあったら、稼げないんじゃないかと。
普通の投資ではありえない数値ですよね。

でも、一つ注意していただきたいのは、
最大利益と最大損失が起こる確率は、半々ではないという事です。
もし両者の確率が、それぞれ50%だったら確かに全く稼げません。
やればやるほど損失が増えていきます。

でも、実際の確率は過去の統計から調べてみると、
最大利益となる確率 92.9%
最大損失となる確率 4.4%
です。
(最大利益か最大損失にならない場合もありますので、足して100にはなりません)

つまり、最大利益になる確率が圧倒的に高いのです。
これと同じ状況が1000回あったとすると929回は最大利益となります。
一方で最大損失はわずか44回です。

これらを期待値で比較することで
同じことを何度も行った時に、それがトータルで稼げそうなのか、
損をしそうかが分かります。

では、実際に期待値を求めてみます。

●最大利益の期待値
2万円×92.9%=1.9万円

●最大損失の期待値
35.5万円×4.4%=1.6万円

つまりそれぞれの確率を考慮すると、
最大利益も最大損失も期待値はほとんど同じか、
むしろプラスになるという事です。

損益比率だけを見ると非常に効率が悪いやり方のように思えますが、
きちんと起こる確率を考慮し、
期待値で比較することで、それほど悪い方法ではないという事がわかります。

他の権利行使価格についても色々やってみましたが、
損益比率に関わらず、大体期待値は半々くらいでしたね。

起こりえる期待値が半々という事は、
稼げるかどうかは、
トレードをする人のメンタルに依存するという事です。
つまり、恐怖で損切りするなど
メンタルがブレブレの状態では、
たとえ勝つ確率が半分だとしても利益が残しにくいと思います。

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