原油市場の暴落が日経225の暴落を引き起こした?

原油市場 相場の検証

今日は株式市場に大きな影響を与えている「原油市場」について書いていきたいと思います。
以下の動画では、原油市場での「サウジアラビア VS ロシア」の戦いについてお話しています。

日経225のオプションをやっている場合、原油市場に興味を持っている人は多くはないと思います。
でも、原油市場に限らず金、為替、債券など色んな市場が連動して動いていますので、
広く浅く色んな市場を見ていく事で、日経225の今後の見通しも立てやすくなったりします。

そして今回は原油市場にスポットを当ててみました
コロナウイルスショックで株価が暴落したところに、
3月9日原油市場の暴落が追い打ちをかけて、株式市場はパニック相場となりました。

S&P500のボラティリティ、VIX指数も85以上となり、リーマンショックの92に迫るパニック状態となりました。

今回この記事では、なぜ原油市場の暴落が起こったのか?
そしてなぜ株価が下がったのかについて書いていきたいと思います。

事の発端は、原油産出国同士で取り決めをしていた、「価格維持のための減産」にロシアが反対したことです。
ロシアが価格維持協定から抜けたために、サウジアラビアも「それならば!」と
一気に原油の増産を決めてしまいました。

原油産出量の2位がサウジアラビア、3位がロシアという原油産出大国同士の価格競争が勃発したという事で、
3月9日の原油価格は30%以上の歴史的な大暴落となりました!

でも、原油の価格が下がるわけですから、サウジアラビア、ロシアの両国ともにダメージが大きいです。
特になぜロシアはこうなると分かっていて、協調減産に反対したのでしょうか?

これはロシアが公式にコメントを出していないので、推測でしか語れませんが、
原油産出量1位のアメリカにダメージを与えようと考えているのではと考えられています。

アメリカは今や世界NO1の原油産出量を誇っていますが、原油を掘り出すコストが高いんです。
なので、OPECで価格維持をしてくれているのは非常に助かっていたわけです。
でも、ロシアはそんなアメリカを助ける事が気に食わなかった。。。

協調減産をやめて価格競争になれば、原油価格は暴落し、
アメリカの原油産出産業は採算割れとなり次々に倒産していきます。
そうしてアメリカを1位の座から引きずり降ろそうとしているのではないか?
と言われています。

こんな感じで原油価格競争が勃発したわけですが、
日本にとってもダメージを受けています。
日本は原油を輸入しているので、原油価格下落はコスト減につながりいい影響もあるのですが、
やはりアメリカの石油産業がダメージを受けますし、
日本株を大量に保有しているサウジアラビアのファンドが、
原油価格競争に備えて、日本株を売って現金確保に動いているともいわれており、
日本株にとっても大きな下落圧力となっています。

今日は、いつもと違って「原油市場」に注目してみましたが、
日経225も結局は色んな相場の影響を受けて動いていますので、
違う市場の動きも広く浅く見ていると、意外な気付きを得られたりします(^^)/

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